雨の日でもアクティブに子どもを遊ばせてあげられるボールプールは大人気。
しかし、一方で商業施設のボールプールでの事故を耳にしたことはありませんか?
調べていくと、家庭でも起こりうる事故やケガもちらほら…
そこで今回は、商業施設のボールプールの事故報告を例に、家庭用ボールプールの安全な遊び方と選び方を解説していきたいと思います。
【この記事を読むとわかること】
- 事故報告から見たボールプールの危ないポイント
- 安全にボールプールで遊ぶ方法
- ボールプールの選び方(対象年齢・種類・メリット・デメリット)
- おすすめのボールプール5選
まずは事故報告をチェック!ボールプールの危ないポイント
雨やお買い物中に気軽に立ち寄れる、商業施設※の大型遊具。
約70%のお子さんを持つご家庭が、半年に1回以上利用しているという消費者庁のデータがあることからも、人気のほどが伺い知れます。
しかし、その背景に、消費者庁や国民生活センターには、少なからず事故の報告が寄せられているのも事実。
その数、2009年9月~2015年12月の過去約7年の間に、1518件にのぼります。
過去に消費者庁と国民生活センターに報告されたボールプールでの事故は、10件以下です。
商業施設でも比較的安心して遊べるのがボールプールというのがわかりますね
お家でのボールプール遊びにも活かせるポイントがありますので、ここからはボールプールの事故事例をご紹介していきます。
※商業施設等とは、ショッピングセンター、家電量販店、書店、飲食店、コンビニエンスストア、遊園地、テーマパーク並びに小売業、飲食業が主催する屋内イベント会場等のこと。
事故例①:商業施設内のボールポールに飛び込みけが
ショッピングセンター内にある、身長 120 センチ以下の子どものみ利用できる施設にあるボールプールで遊んでいた。子どもが上部から飛び降りたところ、ボールに隠れたところに階段があり、階段に額をぶつけ、4 針縫うけがをした。(2011 年 6 月受付、5 歳・女児・千葉県)
一部抜粋 引用元:商業施設内の屋内遊戯施設における子どもの事故
ショッピングセンターの遊戯施設内にあるボールプールに90cmほどの高さから飛び込んだところ、底に手を直接ついてしまい、両手を骨折した。当日はプール内のボールの量が少なかったようで、監視員も不在だった。
引用元:消費者庁HP
子供が有料のボールプールで骨折した。割れたボールに足裏が当たり、ショックで転倒したようだ。(2016年01月店舗・商業施設)
一部抜粋 引用元:事故情報データバンクシステム
事故例②:ボールプールの部品に指が絡まり切断。
エア遊具のボールプール出入口の網目部分に指が絡まり、左手中指を切断。(2011年11月千葉県・店舗・商業施設)。
引用元:事故情報データバンクシステム
これ以上の詳細情報がなく、具体的にはわかりませんが、ボールプールにおける事故の中で最も痛ましい事故が起こってしまったようです。
その他には、他の子と接触して切り傷などを負った事故例が報告されています。
家庭用ボールプールでの事故報告はまだない!
調べる限り、家庭内で遊べる市販のボールプールによる事故の報告はまだないようです(2024年1月時点)。
しかし、商業施設で起こった事故を例に見ていくと、家庭向けボールプールでも十分に起こり得るケガがいくつもあります。
次章からは、注意点を活かし、安全にボールプールで遊ぶための注意点と選び方のポイントを見ていきましょう。
事故をヒントにした室内ボールプールの遊び方と後悔しない選び方
ボールプール選びで後悔しないためにも、事故例をヒントにしながら遊び方の注意点や、年齢ごとの選び方をチェックしていきましょう!
この章では以下を解説していきます。
①ボールプールのメリットデメリット
②ボールプールの種類と年齢に適した選び方
③安全なボールプールの遊び方と注意点
ボールプールで遊ぶメリット・デメリットをチェック
メリット | デメリット |
---|---|
雨の日でも体を動かせる 運動能力や体力向上が期待できる 年齢に応じて長く遊べる 視覚が発達する 色や数の勉強になる | 場所を取る ボールによる転倒 ボールが汚れやすい |
ボールプールで遊ぶメリット・デメリットをまとめると、以上のようになります。
案外知られてないのが、ボールプールの鮮やかなボールを使って、視覚を発達させたり、数や色の学習つなげたり、知育にも良い一面があること。
特に、ボールコースターなどボールを使った多彩な遊びができるテントタイプを選べば、長く遊べて知育にも良いというのが購入したわが家の感想です。
すぐに飽きて後悔しないためには、ボールプールにどんな種類があるかは、あらかじめ知っておくといいです。
ボールプールには対象年齢がない?年齢に適した選び方
商品をいくつか見ていくとわかるのですが、ボールプールには対象年齢がない商品も結構あります。
もし、楽しく遊べる年齢目安が知りたいなら、以下を参考にしてみてください。
プールタイプ:1歳~2歳
テントタイプ:2歳~
トンネルタイプ:2歳~
※対象年齢の表記がある商品に関しては、年齢通りに遊ぶようにしてください
プールタイプ
最も低価格で手頃に遊べる商品が多いのは、プールタイプです。
屋根や壁がないので、パパママの監視が行き届きやすく、1歳頃から安心して遊ぶことができます。
サークル型や、四角形、六角形があるので、お部屋の形に合わせて選べます。
写真のように、クッション入りプールなら、赤ちゃんでも安全に遊べそうですね。
テントタイプ
テントタイプのボールプールは、2歳以降のお子さんにおすすめです。
秘密基地感覚でおもちゃを持ち込んだり、お店屋さんごっこやおままごとなど色々な遊びができます。
中にボールコースターやバスケットボールなど楽しいしかけがあるタイプを選べば、より長く遊べるでしょう。
テントタイプを選ぶポイントは、開口が広いもの、メッシュ素材でできたものなどを選び、中の様子の見えやすさを考慮すると安心です。
トンネルタイプ
置き場所に余裕があるならば、よりアクティブに遊べるトンネル付きも検討したいところです。
テントやプールをつなぐようにトンネルがあるので、トンネルを移動するたびにボールが移動するのも、子どもにとっては楽しいようです。
十分な広さがあり、兄弟やお友達と遊びたい方におすすめです。
こちらも、メッシュ素材など中が透けて見えるものを選ぶと安心です。
安全なボールプールの遊び方と注意点4つ
商業施設での事故を見てくると、室内ボールプール遊びでも活かせるヒントがいくつかありましたね!
今一度まとめましたので、ボールプールで安全に遊ぶためにチェックしてみてください。
安全なボールプールの遊び方と注意点
①飛び込みやすい場所に置かない
②外に出たボールは頻繁に戻す
③定期的にボールを点検・掃除する
④ボールは追加で買う
飛び込みやすい場所に置かない
ボールプールを選ぶときには、サイズ感だけでなく、置き場所も注意深く検討が必要です。
リビングなど家具が多めな場所、特にソファやテレビ台、上りやすい家具の近くは避けるように配置しましょう。
家庭内であっても、底の見えないボールプールに思いっきり飛び込むと、骨折などの大きなけがにつながる可能性があります。
外に出たボールは頻繁に戻す
ボールプール内で遊ぶ分は転ばなくても、外に転がったボールで兄弟やパパママが転んでしまうケースは結構あります。
柔らかい素材のボールなので、大人が踏むとへこみますが、体重の軽いお子さんではそのまま足を滑らすことがあります。
思いがけず転ばないためにも、出たボールは頻繁にプールに戻すようにしましょう。
特にプールタイプのボールプールは、ボールが外に出やすいです。
テントタイプやトンネルタイプを選べば、ボールを拾う面倒からも若干解放されますよ。
定期的にボールを点検・掃除する
ボールテントの最も大きいデメリットは、ボールが汚れやすいことです。
ほとんどの場合、ボールはポリエチレン製なので、静電気によって、ほこりや髪の毛などの汚れが想像以上に付着しやすいです。
そのため、何でもお口に入れるお子さんがいるご家庭では、定期的なボールのお手入れが必要です。
ちなみに、商業施設のボールプールは、専用のボール洗浄機を使って洗浄液で洗浄・除菌されていますが、家庭内ではそこまで神経質になる必要はないと思います。
また、あまり考えにくいですが、事故にもあったように、ボールが割れる・欠けるという視点でも、定期的なチェックをした方が安全です。
ボールは追加で買う必要もある
市販のボールプールにはじめに付属してくるボールは、少なめなことがほとんどです。
なので、商業施設のように、たっぷりのボールで遊びたいなら、追加でボールを購入する必要があります。
プールの広さによりますが、300個以上は必要かと
届いてからの買い足しでいいと思いますが、追加ボール分の予算は別に考えて置くと安心です。
▼ちなみに、わが家のボールプールは50個でこのボリューム感です。
のちほど100個買い足しましたが、それでも底が見える程度でした。
安全性で選ぶ|ボールプールのおすすめ5選
ここからは、安全に遊べるボールプールのおすすめを5点、ご紹介していきます。
プール型、テント型、トンネル付き、お好みに合わせて選んでみてください。
クッション性が高い、安全なボールプール
床の厚み3.5cm、壁の厚み5cmとふわふわの室内用ボールプールは、赤ちゃんがいるご家庭でも安心。
座って遊んでも、ジャンプしても衝撃を和げてくれます。
ライトグレーのシンプルなデザインで、どんなインテリアにもなじみがよいのもポイントが高いです。
ボールも食品衛生検査に合格しているので、舐めても安心ですよ。
シンプルなボールプールは、低価格で折りたたみが簡単
兄弟でも十分に遊べる120cmの大きさながら、ワンタッチでコンパクトにしまえる収納性が優秀。
軽くて丈夫なワイヤー入りで、ボールがこぼれにくい設計になっています。
視界を遮らないメッシュ素材で、1000円台という安さが魅力!
1歳~5歳まで長く遊べるテント型ボールプール
ボールプールだけでなく、多機能な知育遊びが20種類詰まったキッズテント。
ボールコースター、ボールを出し入れできるバスケットやネットなどボールを使った知育遊びが一度に体験でき、手先が上手に使えるようになります。
屋根を付け替えるとカウンターに変身するので、おままごとやお店屋さんごっこにもぴったり。5歳くらいまで長く遊べます。
わが家が買ったボールテントはこれ!
ボールたっぷり150個付きのボールテント
テントとプールが一体型だから、秘密基地やおままごとなど遊び方が色々楽しめます。
もともと150個のボール付きなので、ボールの買い足しなしでも十分に遊べます。
子ども2~3人が十分に遊べる大きさがありますが、コンパクトに収納できるので安心です。
6歳以上対象
コンパクトに置ける、トンネル付きタイプ
通常3m越えのトンネルタイプの中で、2mでコンパクトに設置できるのが最大の魅力!
それぞれ単体でも使えるテントは、コンパクトに折りたたみもでき、ひとつは実家に…なんて使い方もできます。
テントが2つあるので、兄弟でケンカなく使えるのもいいですね。
ボールの買い足しなら、西松屋やスリーコインズがおすすめ
買ってみたボールプールのボールが少ない、商業施設のようにたっぷりのボールで遊びたい場合は、ぜひボールの買い足しを検討してみてください。
ECサイトでの通販では、ボールのみ購入すると案外高いので、西松屋やスリーコインズなど、近所のお店でボールをゲットするのがおすすめです。
西松屋のボールは、100個入りで1,000円
各地にある西松屋チェーンなら、いつでも簡単に追加のボールを買い足しできます。
スマートエンジェルのパステルカラーボール55は100個入りで、なんと税込1,098円!
パステルカラーのきれいなボールが、とてもお得に購入できます。
スリーコインズのボールは、70個550円
3COINS(スリーコインズ)では、星やハート型も入ったかわいいカラーボールが人気。
70個入りで550円なので、300円では買えませんが、十分にお得です。
ポップアップですぐに遊べるシンプルなボールサークルもあるので、あわせて検討してみてもいいかもしれません。
まとめ|ボールプールは危ない?事故を知って家庭でも安全に遊ぼう
ボールプールは、わが家でも買ってよかったおもちゃのひとつです。
室内で運動したい方をはじめ、秘密基地をつくりたい方、おままごとやお店屋さんごっこをしたい方には、とてもおすすめです。
商業施設のボールプールの事故例をご紹介してきましたが、最後にもう一度、家庭内でボールプールで安全に遊ぶ方法をまとめておきます。
安全なボールプールの遊び方と注意点
①飛び込みやすい場所に置かない
②外に出たボールは頻繁に戻す
③定期的にボールを点検・掃除する
④ボールは追加で買う
以上のことに注意しながら、ぜひボールプール遊びを楽しんでくださいね!
すべり台やジムなどの大型遊具はレンタルという選択も!
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