▼このような悩みがある方におすすめ!
- 3歳児にどんな本を選べばいいのか知りたい
- 感想やレビューを読んで、絵本を購入したい
- 読み聞かせのポイントが知りたい
▼この記事を読むとわかること
- 絵本で育みたい3歳児の知育ポイントは、「人との関わり・思いやり」「ちょっと怖いけど読み進めたい好奇心」「読むたびに新発見を見つける楽しさ・探求心」「小さい子や動物を慈しむ心」。
- 3歳向けの絵本の紹介と、おすすめできるポイント
- おすすめの絵本を読んだときの3歳児の反応と感想
まいにち本を読んで、本が大好きになったよ~
言葉を早く覚えさせるメリットについては、プロフィールにてご紹介しています。
3歳児におすすめの絵本の選び方
この記事では、3歳におすすめの絵本〈物語編〉を、知育テーマごとにまとめてご紹介していきます。
3歳といえば、幼稚園に通いだしたり、新たな人との関わりが増えていく頃。言葉の理解が進み、興味の幅が広がるとともに、心も大きく成長する時期です。
成長に合わせて3歳の頃は、少しストーリ性のある絵本を読んであげたいですよね。
できるだけたくさんの本を幅広く読んであげたいですが、まだ集中力が追いつかないため、選ぶ際にはできるだけシンプルでわかりやすいストーリーの絵本をおすすめします。
そして、ジャンルについても今興味のあるものだけでなく、新しいジャンルに挑戦し興味の幅を広げていってみてもいいかもしれません。
そこで今回は、
- 人との関わりの中で「思いやり」を育む絵本
- 怖いけどもっと読みたいという「好奇心」を育む絵本
- 何が隠れているのかな?「探求心」を育てる絵本
- 赤ちゃんや動物とのふれあいによって「慈しむ心」を育てる絵本
という知育ジャンルに分けて、3歳におすすめの絵本を選んでみました。子どもと一緒に読んだ感想や読み聞かせのポイントもご紹介するので、ぜひ最後まで読んでお気に入りの一冊を見つけてください。
知育ポイント①「思いやり」を育む|人ともっと関わりたい!
絵本を通じて、人との関わり合いの大切さを知ってほしいと思うのはママ共通の願いではないでしょうか?
わが子ぽいぽいの場合も、3歳頃になると、周りの人の様子をジーっと観察したり、お友達と遊びたいのにきっかけが掴めず、ママにアイコンタクトを送ってきたりするなど、人との関わりを意識するようになってきました。
そこで、どうしたらコミュニケーションのきっかけになるのか、どうしたらお友達になれるのか、絵本を通じて学んでほしいと考えるようになりました。
そのような思いから、ここでは「友達」や「思いやり」をキーワードにした本を選んでみました。
ぐるんぱのようちえん
ある日働きに出た、とってもおおきなぞうの「ぐるんぱ」。色々な場所ではりきって働きますが、なかなかうまくいかず、ビスケットやのびーさんにも、おさらつくりのさーさんにも、「もうけっこう!」と言われてしまいます。こんなに頑張っているのにどうして…?ぐるんぱの居場所はみつかるのでしょうか?
【感想】 最後に自分の幼稚園をつくることで、居場所を見つけることできたぐるんぱに、子どものほっとした笑顔を見ることができます。ぐるんぱの作った、おおきなおさらのプールで大勢の子どもが遊ぶ姿や、大きなビスケットを分け合って食べる様子に、お友達と早く遊びたいな!と幼稚園への期待が高まる本です。
幼稚園っておもしろそう!
どうぞのいす
野原の木の下に、ウサギさんは作った小さないす。「どうぞのいす」という立て札付きなので、動物たちが通り過ぎるたびに、どんぐりやパンと交換していきます。「からっぽにしてしまっては、あとの人におきのどく」と、次来る人(動物)を気遣う様子にほのぼの… めぐりめぐって、最後はおもしろい結末が!
【感想】 かわいい動物たちが入れ替わり立ち替わりやってくる姿に、子どもが目を輝かせます。動物たちは誰が「どうぞ」してくれたか知らないのに、また自分も「どうぞ」したくなる不思議。そんな優しさの連鎖に、譲り合いの心を見つけてほしいなと思いました。
お友達には、どうぞっていうんだよ!!
おにのおにぎり
おにぎりやさんをはじめた鬼の子兄弟。おにぎりって「おに」がつくるからおいしいんだよ!と自信満々。想像をはるかに超えたいろんな具をいっぱい詰めた、大小さまざまなおにぎりは、たちまち評判に。みんなでわいわい食べていると、最後にやってきたのは、大きな大きな鬼!さて、この子のおにぎりはどうする?
【感想】 節分の鬼が怖かった子でしたが、ほんわかしたタッチのかわいい鬼とは友達になりたそう。あまりの人気に足りなくなったおにぎりを、森の動物たちが分けてあげるのですが、ただちぎるのではなく、ありさんには小さく、鬼さんには大きく、ちゃんとおにぎりに握りなおしてあげる様子に深い思いやりの心を感じます。
この鬼なら怖くないもん!
くれよんのくろくん
くれよんたちは箱を飛び出して真っ白な画用紙に絵を描きはじめます。ちょうちょやお花を描くカラフルなくれよんたちですが、くろくんは絵を黒くしてしまうので仲間外れに…… そこにシャープペンのお兄さんがやって来てくろくんにこっそりアドバイスをします。さてどんな結末に?
【感想】 プレ幼稚園で先生に読んでもらったのをきっかけに、お気に入りに仲間入りした絵本。クレヨンという身近な題材で、人との関わりをとそれぞれの個性を尊重する心を学べる秀作です。仲間外れに心を痛めた分、最後のハッピーエンドでは子どもの笑顔が満開に!
くろくんほんとはすごいんだよ~
知育ポイント②「好奇心」を育む|怖いけどもっともっと読みたい!
3歳頃になると、怖いもの見たさという状況がわかってきます。不気味でちょっと怖いけど、のぞいてみたい… そんな好奇心が芽生える頃です。
今までカラフルで温かい絵本にばかり触れてきた子は、少し戸惑いを見せながらも、はじめて見る「こわ面白い世界」にどんどんはまっていきます。
その中でも、わが子ぽいぽいのリピート率が高かった絵本をご紹介します。
めっきらもっきら どおん どん
かんたは、やけになって歌った「ちんぷく まんぷく…… めっきら もっきら どおんどん」の歌に誘われ、珍妙な3人組がやってきた!だけど、この3人とする遊びの素敵な事と言ったら。ふろしきを首に巻けば、どこへでも飛び回ることができ、たくさんの宝の玉の中から不思議な水晶玉をもらい、なわとびをすれば、山をけとばし月までひっかける!時間を忘れ、夢中で遊び回るかんたでしたが、心細くなりついに……
【感想】 表紙の怖さにいったん躊躇しますが、読み始めると子どもは不思議な世界にくぎ付け!個性豊かな3人の声色をおおげさに変えて読むと大喜びです。途中本を横にして読むページもあり、こわ面白く、躍動感あふれる絵の魅力にはまり、何度読んだかわかりません。
おつきさままで、ぴょーんとなわとびしたいな!
すてきな三にんぐみ
表紙の三人組の正体は、恐ろしい泥棒たち。黒マントと黒帽子に身を包み、「ラッパじゅう」「こしょう・ふきつけ」「おおまさかり」と物騒な武器を携え、闇に紛れて宝を奪いとっていきます。しかしある日出会った少女ティファニーちゃんは、隠れ家の宝の山を見て聞きました。「まぁ、これどうするの?」三人は困って相談をはじめます。だって、どうするつもりもなかったものですから。その後のユニークな展開はお楽しみに!
【感想】 不気味な表紙と、タイトルのギャップに思わず手に取った一冊。はじめは悪事を尽くす泥棒たちの、想像もしなかったやさしい展開に心が温まります。盗むのは悪いことだけど、盗むことで幸せになる人もいて、子どもにどう説明すべきかわからない!そんな不思議さに子どもも夢中になるようでした。
泥棒の武器がカッコいいんだよ~!
かいじゅうたちのいるところ
いたずらっこのマックスは、寝室に閉じ込められると、にょきりにょきりと木が生えだして……気づけばすっかり森の中。そこへ波が打ち寄せて航海に出ると、たどりついたのは世にも恐ろしい「かいじゅうたちの いるところ」だった!すごい歯をガチガチさせて、うおーーっとほえて、目玉をぎょろぎょろさせ、すごい爪をむきだしているけど、マックスは怪獣慣らしの魔法を使ってあっという間に彼らの王さまになってしまった……
魔法をつかって、怪獣たちを躍らせたり森を行進したり、勇敢なマックスだけど、いつ魔法がとけて危険な目に合わないかハラハラ。お別れのときには、食べちゃいたいくらいに好きなんだ~って、どういうこ【感想】 と? 怖いんだけど、どこかコミカルな怪獣たちに魔法をかけるポーズを真似したり、一緒にダンスをしたり、しょっちゅう読んでといわれる一冊です。
えいさっさ~♪よいさっさ~♪かいじゅうおどり~♪
知育ポイント③「探求心」を育てる|何が隠れているのかな?
3歳くらいになると、細かく緻密に描かれた絵に興味津々になってきます。うちの子ぽいぽいも、気づけばひとりで本を開き、「あっ!ここに○○があるよ~」「こっちにも~」なんて探し物をするのが大好きです。
ここでは、細かい描写と、遊びごころがつまったユニークな絵本を集めました。読めば読むほど新発見がある独創的な世界に、子どもは無我夢中になります。じっくり読みすぎて、なかなか進まない!なんてこともしょっちゅうですよ。
あっちゃんあがつく たべものあいうえお
「あっちゃん あがつく あいすくりーむ」「いっちゃん いがつく いちごじゃむ…」歌って嬉しくなるようなリズム歌においしそうな絵がいっぱい。個性豊かな食べ物が走り回ったり、綱引きしたり、あ!こっちは溶けちゃってる!…… こんなにおいしいひらがなのお勉強なら大歓迎!?
【感想】 辞典のような厚みがある絵本の中身は、なんと全部食べ物!リズム歌以外は文字がないので、子どもひとりでも本棚から出してはパラパラ。よく次はこれ作って~とねだってきます。「あ」とか「い」とか文字を指さして読んだりもするので、自読での足がかりにも。
はじめての食べ物がいっぱい!
かるたバージョンもあります! |
100かいだてのいえ
100階建てのてっぺんの住人から、遊びにきてねと手紙をもらったトチくん。地図を頼りに歩いていくと、急に見たこともない100階建ての家が出現!見上げても上の方はかすんでよく見えません。トチくんは、100かいまでたどりつけるのでしょうか…? 手紙の主は誰?
【感想】 縦開きの大きなスケール感が魅力の一冊。10階ごとに違う虫たちが住んでいて、見開きで進んでいくのですが、見どころ満載でなかなか前に進まない(笑)緻密に描かれた絵に食いつきが半端なく、即他のシリーズも購入しました。
虫の家族がいっぱいだよー
カメレオンどろぼう・ドロン
カメレオンのドロンは世界一の大泥棒。だってそれもそのはず、砂漠でも、海でも、花畑でも、雪山でも、自分の色を自在に操って、隠れちゃうから。だけど、あるとき盗んだ金の冠の前では大失態。そんなドロンの前を大きな袋を抱えてハリネズミ警察隊の一匹が通り過ぎます。このあやしいハリネズミの正体はいかに?
【感想】 あちこちの景色に姿をまぎれこませるドロン探しに夢中!ストーリーの展開がテンポよく、ハリネズミが正義感あふれる警察隊というのも意外性があっておもしろいです。いつの間にやら「きんぎんざいほう」という言葉を覚えていて、アクセサリーをつけると、「すてきなきんぎんざいほうだね~」とほめてくれます(笑)
すてきなきんぎんざいほうだね~
知育ポイント④「慈しむ心」を育てる|赤ちゃんや動物とのふれあい
3歳ともなると、動物たちを可愛がったり、自然豊かなところでお花や木々の美しさに触れたり、いろんな体験を通じて慈しむ力が育ってきているなと感じます。
新たな兄弟が誕生したご家庭では、小さく愛おしい存在を大切に思う気持ちが芽生えることもありますよね。
ここでは、自分より小さな存在を大切に思ったり、ときには何かお手伝いしてあげたいと思ったり、お兄さん(お姉さん)への成長のきっかけになる絵本を集めました。
まほうのえのぐ
よしみは、おにいちゃんに借りた絵の具でおえかきを始めますがうまく描けません。気づけば、へびが絵の具をくわえて森の中へ。おにいちゃんのたいせつな絵の具なのに!追いかけるとその先には様々な動物たちが待ち構えていて……。可愛い動物たちとのふれあいを描いたファンタジー。
【感想】 大好きな林明子さんの絵本。可愛らしくいきいきとした登場人物と美しい植物、心温まるストーリーで、何度読んでも名作だと思います。子どもも、動物たちが絵具を使って描く、個性豊かな絵についつい見入ってしまう様子。
みんなでおえかき楽しそう~
おへそのあな
「みえる、みえる。おにいちゃんがみえる。」おへそのあなから外を覗いているのは、もうすぐ生まれてくる赤ちゃん。おへその穴から見えるのは、お兄ちゃん、お姉ちゃん、お父さん、家族みんな。赤ちゃんを迎える家族の様子を楽しく描いた絵本は、もうすぐお兄さん(お姉さん)になる子のプレゼントに!
【感想】 お友達のママの大きなおなかを見て、不思議そうにしている子どもに出産にまつわる本を。子どもには命の誕生はすごいことなんだよと語り掛け、大人にはお腹の中の赤ちゃんがおへそを通し家族をこんな風に見ているんだとユーモアを交えて教えてくれる、親子で楽しめる本だと思いました。
あかちゃんは逆さまになっているんだよ!
あかちゃんのくるひ
あかちゃんが生まれて、私はお姉さんになった。赤ちゃんとの対面に戸惑い、なかなか受け止めきれないけど、一生懸命お姉ちゃんになろうとするなっちゃん。岩崎ちひろさんが、淡い水彩のタッチで不安な心の揺れを繊細に描く、美しく心温まる物語。
【感想】 カラフルな絵本にばかり触れてきた3歳にとって、淡い水彩画のタッチは新鮮に映るようです。素敵な本なので、もうすぐ下の子が生まれる友達の子にプレゼントしました。見ているだけ美しいでこの本は、弟妹への出産祝いが続く中でとても喜ばれました。
やさしい絵本だよ~
ここまで、3歳におすすめの絵本とその感想をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
3歳児におすすめの絵本〈科学・図鑑編〉では、「絵本で知る動物や植物の生態」や、「実験してみたくなる、自然の不思議」などについてご紹介しています。
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