・積み木とブロックの違いって、何なの?
・結局、積み木とブロックはどっちがいいのか?
と悩まれている方に、おもちゃのサブスクを複数利用し、200点以上の知育おもちゃと出会ってきた筆者が「積み木とブロックの違い(特徴や効果)」についてお話していきます。
結論から言うと、積み木とブロックは、遊び方や知育効果(身体的・頭脳的両方)に、決定的な違いがあります。
はじめての積み木やブロックを検討する際には、ぜひ知っておいて欲しいことをまとめました。
終わりに、実際に遊んでみてよかった積み木やブロックをまとめて紹介していますので、最後までチェックしてみてくださいね!
「積み木」と「ブロック」の特徴と違い
海外では「blocks」とひとまとめにされる積み木とブロックですが、日本では以下のような明確な違いがあります。
それぞれの特徴を知りながら、比較していきましょう。
積み木 | ブロック | |
---|---|---|
サイズ | 4cm以上 | 最小8mm |
形状 | ・表面がフラット ・三角や四角のシンプルな図形 | ・凹凸がある ・四角に限らない |
身体のどこを使うのか? (動作) | 手全体 (にぎる/のせる/崩す) | 指先 (つまむ/はめる/外す) |
どんな遊び方ができるか? | ・形を覚える ・積み上げて楽しむ ・崩す感触と音を楽しむ | ・作品を作り上げる ・できた作品で遊ぶ |
「積み木」の特徴と遊び方|大きいから赤ちゃんにも安心
・大きさは4cm以上、口に入らないサイズ
・表面はフラットで重ねやすい
・丸・三角・四角などのシンプルな形
・手全体を使って遊ぶ
・握る・重ねる・崩す行為が身に付く
積み木の遊びは、手の平全体を使った運動!
「握る」「重ねる」「崩す」という3つの動作で楽しむよ!
「握る」「重ねる」「崩す」動作は、0歳の乳児期(生後6カ月頃)よりだんだん活発にできるようになります。
そのため、積み木はほとんどが、誤飲や窒息の心配がない、4cm以上の大きさ。
4cm以上のおもちゃは赤ちゃんの手でもつかみやすく、はじめは2つを持って打ち合わせたり、投げたりして遊びます。
1歳頃になると、丸や四角の積み木の形状に興味を持ったり、積み重ねることが上手になります。
「持ちやすい大きさ」「重ねやすいフラットな表面」「認識しやすいシンプルな形」は、赤ちゃんから幼児期まで楽しく遊ぶことができるのが魅力。
また、積み木は、赤ちゃんでも遊びやすいという特性から、
・温かみのある木製や布製
・口に入れても安心な素材
・音のなる積み木
などの商品が多いことも特徴のひとつです。
ブロックの特徴と遊び方|くっつく安定するから作品づくりに最適
・指先を使って遊ぶ
・小さいものは8mm大~
・凹凸がある(ブロック同士が接着する)
・四角に限らず、複雑な形がある
・複雑な作品づくりができる
・作品を飾ったり、作品で遊ぶことができる
・プラスチック製が多い
積み木がフラットな形状なのに対し、ブロックは凹凸があります。
でも、磁石ブロックなんかは、凹凸がないよね?
そうだね。
でも、ブロックというのは、総じてしっかりくっつき安定した形を保てるのが特徴なんだよ。
だから、マグフォーマーもブロックだよ。
遊び方は、主に指先を巧みに使う運動。「つまむ」「はめる」「外す」の3つの動作で楽しみます。
指先を使う分、手全体を使う積み木よりも難しいので、ブロックの方が対象年齢が上に設定されているケースが多いです。
3歳頃から遊べる商品が主流ですが、物によって1歳半ごろから遊べるブロックもあります。
おすすめブロックは後半で紹介するよ!
ブロックは、「くっつき安定した形を保てる」というのが共通の特徴なので、
・はめ込み型ブロック(レゴやニューブロックなど)
・マグネットブロック(マグフォーマーなど)
・パズル型ブロック
など種類が色々あることも特徴です。
「積み木」と「ブロック」知育にいいのはどっち?どっちも必要?
一見似て見える積み木とブロックには、それぞれ違った知育効果があります。
知育効果を知らないで遊ぶのと、知って遊ぶのでは、与える年齢などに大きな差が出ますので、ぜひ知っておいてくださいね。
最大の知育効果を狙うなら、両方必要だと筆者は考えます。
積み木の知育効果を知っておこう!
積み木の3つの知育効果
・図形感覚(瞬時に形をとらえる力)
・バランス感覚
・音からの刺激
乳児期や幼児期には、手先から物の感触や形を学び、周囲の物を学習していくと言われています。
様々な形を認識するには、視覚プラス「触りながら」というのがとてもいいそうです。
積み木は、シンプルわかりやすい形でつくられているため、触りながら丸・四角・三角などの代表的な形状を覚えるのに最適!
積み木で遊ぶと、感覚的に形をとらえる力が身に付くよ!
積み木は赤ちゃんの頃から図形感覚を育める優秀な知育玩具というわけです。
図形問題は小学校~大学まで、受験に頻出する問題。
早期に図形感覚を磨いておくと、いいことばかりです!
そして、積み木を重ねるにはバランス感覚も必要ですよね。
積み木なら、倒れないようにするにはどのように積めばいいのか、トライアンドエラーを繰り返しながら、繊細なバランス感覚を身に付けていけます。
また、積み木は倒れた時にガシャーンと大きな音がするのも、ブロックにはない特徴。
倒れると大人は「あーしまった!」と思いますが、子どもは積み木が崩れることさえ楽しんでいます。
自分の起こした行為が、耳からの刺激となって返ってくることを確かめ楽しんでいるので、気がすむまで何度でも「崩す」行為をさせてあげましょう。
ブロックの知育効果を知っておこう!
ブロックの知育効果はこんなにある!
・思考力
・達成力
・空間認識力
・指先の巧緻性(器用さ)
積み木にはないブロックの特性は、ピースをはめ込むことで、安定した形がつくれる点。
作品作りに適しているのがブロックだよ!
ブロックで上手に作品をつくるには、色を選んだり、はめ込む向きを考えたり、目標とする形を観察したり、様々な思考を巡らせる必要があります。
いくつもの作品を作り上げることで、思考力や達成感を積み上げられるのが、ブロック遊びの知育的メリットです。
安定感があり立体的な大型作品がつくれるので、空間認識力の錬成にも良いです。
また、ブロックをつまんではめる行為は、最初は子どもにとって難しいものですが、ブロック遊びに必要な「手指の巧緻性(=器用さのことをいいます)」が、遊ぶうちに育まれていくことも大きなメリットです。
手先の巧緻性は、学習意欲やものづくりの意欲に直結するという研究結果もあるため、(小学生の手指の巧緻性に関する研究―遊びと学習面からの一考察―2009年より)、幼児期より遊びの中で身に付けていきたい力です。
いま話題のモンテッソーリ教育でも、「手指の巧緻性」が脳の発達スピードに影響を与えると考えられています
積み木とブロックはお祝いにも!年齢別おすすめ商品
前述のように、積み木とブロックは異なる知育効果があるので、両方取り入れることが個人的にはおすすめです。
ここからは、実際に遊んでみて、知育効果が高いと感じた商品をいくつかご紹介していきます。
おすすめの積み木①|お米のつみき(ピープル)
「ライスレジン」という国産米でできた素材でつくられた積み木。
安心安全素材だから、わが子もさんざんなめなめさせてもらいました(笑)
丸・三角・四角の基本的な形の積み木と、動物パーツがセットになったプレゼントにも喜ばれる積み木セットです。
つかんで、積んで、倒して、の繰り返しで手先・指先を鍛えていくと、ブロック遊びへの基礎にもつながります。
噛むとほのかにお米のにおい?
離乳食前に、お米のにおいに慣れることができるよ!
対象年齢 | 0歳~2歳頃 |
安全性 | 〇お米(日本製)由来のプラスチック材料 〇無塗装 〇日本製 |
知育効果 | 色の認識力/図形感覚/想像力/ 手先の器用さ |
おすすめの積み木②|スタッキング キューブ(DJECO/ジェコ)
数字や動物など可愛いイラストが描かれた10個のキューブ積み木。
丈夫な紙製なので、お座りができるようになった0歳~から遊べます。
積み木でありながら、数字の読みと数え方、数の大小など、算数おもちゃとしての特性を持っているのがメリット。
キューブは入れ子になっていて、大小を見極めながら楽しくお片付けができる点もおすすめ!
おじいちゃんの家に、預け置きしているおもちゃ。
キレイな塔にするのが意外と難しいので、3歳まで遊んでいました。
対象年齢 | 1歳~3歳頃 |
安全性 | 〇紙製 〇日本製 |
知育効果 | 色の認識力/図形感覚/数の認識/ 大きさの認識/手先の器用さ |
おすすめの積み木③|ベビーキューブ(Sina/ジーナ)
「カラコロリ~」「リンリ~ン♪」色によって違う、きれいな音色が鳴るSina社のベビーキューブ。
手に取るとわかる、高品質な木製積み木です。
4cm角と安心な大きさだから、0歳頃から手元に置いておくのにピッタリ。
英語教材ワールドワイドキッズの教材おもちゃに入っていましたが、色の学習、音による色当て遊びなど、0~2歳頃までとてもよく遊んだ積み木です。
ややお値段がいいので、お祝いやプレゼントにおすすめ!
対象年齢 | 1歳~2歳頃 |
安全性 | 〇木製 〇欧州安全基準に適合 |
知育効果 | 色の認識力/音の刺激/手先の器用さ |
おすすめブロック①|Gakkenニューブロック(学研)
Gakkenニューブロックは、1960年代から多世代にわたって楽しまれてきた定番ブロック。
縦・横・斜めに組める凹凸のある形が独創的で、立体づくりまで思うがまま。
想像性と空間認識力を育みます。
空気を閉じ込めた柔らかいプラスチック製なので、軽くて、踏んでも痛くないから安心です。
1歳頃、児童館ではニューブロックでばかり遊んでいました。
いつの間にか子どもが群がり、取り合いになるほど人気!
いま幼稚園でもよく遊んでいるようです。
対象年齢 | 1.5歳~5歳頃 |
安全性 | 〇PE、ABS、合成ゴム製 |
知育効果 | 色の認識/図形感覚/想像力/ 空間認識力/手先の器用さ |
▼基本パーツと車輪、動物フィギュアなどが入ったバラエティセット(70ピース)
おすすめブロック②|レゴデュプロ(LEGOJapan)
初めてのブロックにおすすめなのは、ブロックの定番「レゴ」の低年齢向けシリーズ。
「レゴデュプロ」は、通常タイプの2倍ほどの大きさで、小さい子でもはめ外ししやすい知育ブロックです。
最も小さいブロックでも短辺3cm以上あるので、誤飲の心配なく安全に遊べます。
1歳半ごろから遊べる商品もたくさんあり、お人形や動物のフィギュアが入っているので、ごっこ遊びにもピッタリ。
1歳半ごろなら60ピースくらいで十分遊べるよ~
ピースを追加していくのがおすすめ!
対象年齢 | 1.5歳~4歳頃 |
安全性 | 〇ABS樹脂製 〇デュプロ以外のレゴへは、誤飲の恐れの注意喚起あり |
知育効果 | 色の認識/想像力/手先の器用さ |
▼基本セットはお人形やお花ブロック入り。コンテナ付きでお片付けも楽々。
おすすめブロック③|マグフォーマー(ボーネルランド)
三角や四角などの幾何学形を磁石でくっつけて遊ぶブロック。
磁石で辺と辺同志がカチッとくっつくため、はめ込み型のブロックよりダイナミックな作品作りが可能です。
遊ぶうちに、数学的センスや空間把握力、科学的思考などを鍛えられるブロックとして、世界中の学校でも認められています。
展開図にも強くなりますよ。
レゴデュプロとマグフォーマー両方持っていますが、3歳すぎたらマグフォーマー。
3歳から大人まで、長期的に遊べておすすめです!
注意:ブロックの破損による磁石の誤飲事故が報告されています。ブロックの欠けなどは定期的にチェックが必要です。
対象年齢 | 3歳~小学生頃 |
安全性 | 〇食品検査済み 〇特許実施許諾承認取得済 〇誤飲への注意喚起アリ |
知育効果 | 色の認識/図形感覚/想像力/ 空間認識力/手先の器用さ |
▼62ピースの基本セット
積み木やブロックをお試しで遊ぶ方法
積み木やブロックは高額なおもちゃなので、失敗は痛いですよね。
実際に遊んでみてから購入したい方は、「おもちゃのサブスク」でお試ししてみるというのもひとつの手です。
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積み木やブロックなどの知育玩具は、様々な商品を扱っているよ!
▼費用が気になる方は、お試しできるおもちゃのサブスクをチェックしてみてください