小学生・中学生向けの安い顕微鏡ってある?
幼児が使える顕微鏡はある?
顕微鏡では、何を観察したらいい?
顕微鏡、興味あるけど何を観察する?
という疑問に、おもちゃのサブスクや様々な通信教材を利用してきた知育マニアの筆者が、お答えしていきます。
花のおしべやめしべ、昆虫のりん粉、水中の微生物やプランクトン。
ミクロでいっぱいな自然界を良く知るために、ぜひ用意してあげたいのが「顕微鏡」です。
顕微鏡は、小・中学生の自由研究はもちろん、自然観察に興味を持った幼児のお子さんの知育玩具としても優秀。
今回は、「学習用顕微鏡と顕微鏡おもちゃ」について考察・解説していきます。
【この記事を読むとわかること】
- 小学生~中学生向け、学習用顕微鏡
- 幼児向け顕微鏡おもちゃ
- 学校で使う顕微鏡の種類と使い方
- 顕微鏡で観察したいおすすめのもの
学校で使う顕微鏡の種類と使い方
学習用顕微鏡や顕微鏡おもちゃを選ぶ前に、まずは、小学校・中学校で使う顕微鏡を知って、顕微鏡選びの参考にしましょう。
ここでは、学校で使う顕微鏡の「種類」と「使い方」にフォーカスしていきます。
小学校・中学校で使う顕微鏡の種類って?
小学校・中学校で使う顕微鏡には、大きく分けて2種類があります。
単眼生物顕微鏡(片目で見る顕微鏡)
双眼実体顕微鏡(両目で見る顕微鏡)
両方とも、「光学顕微鏡」(光を使って見る顕微鏡)に分類され、一般的に顕微鏡というと、この「光学顕微鏡」のことをいいます。
医療や研究などに使えわれるものでは、「電子顕微鏡」や「レーザー顕微鏡」などの種類があります。
単眼生物顕微鏡(片目で見る顕微鏡)
学校では、片目で観察物をのぞく顕微鏡が多く採用されています。
片目で見る顕微鏡(上下式顕微鏡)には、「反射鏡」がついていることが特徴。
反射鏡には、下から光を当て、見たい物を透けさせる役割があります。
つまり、「透過光を使って、物を観察する」ことが片目で使う顕微鏡の特徴です。
また、片目を使う顕微鏡はひとつの目を使って近くをみるため、人体の構造上、対象物を立体的に見ることができません。
以上のことから、片目で使う顕微鏡(上下式顕微鏡)で見れる対象物は、「薄くて光を通すもの」になります。
なので、ミドリムシなどの水中の微生物を見るのが得意!
単眼上下式顕微鏡の特徴まとめ
・学校で一番使われている光学式顕微鏡
・「薄いもの」や「半透明なもの」を見るのが得意
・片目で観察し、片目でスケッチなどができる
双眼実体顕微鏡(両目で見る顕微鏡)
両目を使う顕微鏡の特徴は、「立体的に物が見れる」こと。
つまり、双眼実体顕微鏡は「厚みがあるもの」を見ることが得意です。
厚みがあるものは透けないため、片目で見る顕微鏡に付いていた「反射鏡」はついていません。
人間の目で見るときと同じように、反射光(物に当たって跳ね返る光)を使って観察していきます。
両目で見る顕微鏡(双眼実体顕微鏡)では、虫や花、鉱物を見ることができるよ!
双眼実体顕微鏡の特徴まとめ
・「厚みがあるもの」を見るのが得意
・立体的に物を見たいときに使う
・長時間の観察でも疲れない
顕微鏡の基本的な使い方
ここでは、学校で良く使われる「鏡筒上下式顕微鏡」の使い方を見ていきましょう。
用意するもの:プレパラート・カバーガラス・水・スポイト
- 顕微鏡を直射日光のあたらない水平なところに置く
- のぞきながら、視野が明るくなるように反射鏡の傾きを調節する
- プレパラートをステージにのせ、クリップでとめる
- 横から見ながら調節ねじを回し、対物レンズを一度プレパラート近くまで下げる
- のぞきながら鏡筒を上げ、ピントを合わせる
対物レンズ(観察物に近いレンズ)は、多くの場合3種類付属しています。
倍率が低いレンズからのぞき、見たい物が小さいときは高倍率レンズに変えてくださいね!
1200倍の拡大で見えるものって?顕微鏡で観察できる対象
人間の目で見えるものはおよそ「0.1mm」くらいまで。
0.1mmはだいたい髪の毛くらいの細さですが、そこまでは、肉眼で見ることができます。
0.1mmをもっと小さい単位でいうと、100μm(マイクロメートル)になります。
では、顕微鏡ではどれくらい見えるかというと、学校で使う顕微鏡(光学顕微鏡)では、~1200倍、~1500倍近くにまで、拡大して観察することができます。
大きさでいうと、「0.2μm(0.0002mm)」くらいの物まで見ることができます。
定規の1mmを1000等分して、約2個分!
顕微鏡で見てみたいもの一覧
見れるもの | 大きさ |
ゾウリムシ | 0.2mm(200μm) |
ミドリムシ | 0.1mm(100μm) |
小麦粉 | 0.15mm(150μm) |
砂糖・塩 | 0.1mm(100μm) |
野菜の皮の細胞 | 0.1mm~(100μm~) |
昆虫の鱗粉 | 0.05~0.1mm(50~100μm) |
花粉 | 0.03~0.04mm(30~40μm) |
黄砂 | 0.004mm(4μm) |
大腸菌 | 0.003mm(3μm) |
納豆菌 | 0.002~0.003mm(2~3µm) |
乳酸菌(ヨーグルト) | 0.002mm(2μm~) |
800倍くらいの顕微鏡で見れるものを集めたよ!
自由研究や日々の遊びの中で、ぜひ観察してみてください
子供用顕微鏡の選び方(値段・最低限必要な機能など)
学習用顕微鏡の場合、最高倍率は800倍ほどあれば、自由研究などにマルチに使えます。
顕微鏡は、倍率が高くなるほど、視野が狭くなり視界が暗くなる特性があり、また価格も高くなる傾向があるため、最高倍率800~1,200倍あたりの顕微鏡が使いやすくおすすめです。
対物レンズ(観察物に近いレンズ)が3種類あることは基本ですが、接眼レンズ(目に近い方のレンズ)も2種類あると、より多くの物を観察できます。
また、光の取り込み方も「反射鏡」だけではなく、下から照らせる「LEDライト付き」なら、子供が扱いやすいでしょう。
①最高倍率800倍以上
②接眼レンズが2種類付き
③LED照射付き
以上の条件であれば、海外製では5,000円~10,000円程度、日本製であれば20,000円前後で購入することができます。
【小学生~中学生】顕微鏡おすすめ6選|本格派なのにお手頃を厳選
「学習用顕微鏡」という名前で販売されているのは、おもちゃとは言えない本格的な顕微鏡です。
顕微鏡は精密機械なので、保証の厚い日本製を選ぶか、または海外製の価格メリットを選ぶか迷うところ。
価格に開きがあるので、下記を読んで比較検討されてください。
大人気!「ビクセン」の学習用スタンダード顕微鏡セット
学習用顕微鏡ながら高性能が欲しい方には、「ビクセン(Vixen )」がおすすめ。
ビクセンは、光学機器最大手の日本のメーカーです。
オールインワンの顕微鏡セットには、スライドグラス、カバーグラス、ピンセット、スポイト、染色液など、観察に必要な用具がセットとなっているため、買ってすぐに自由研究などに取り組めます。
最高倍率800倍で、大半のものは観察が可能。
安心の日本製!「新日本通商」の子供用顕微鏡セット
創業60年を超える老舗の光学製品メーカー「新日本通商」の子供用顕微鏡は、手厚いサポートがウリ。
フルカラー20ページの「顕微鏡ガイド」では、顕微鏡の仕組みから標本の作り方、自由研究のヒントまで、初めての顕微鏡でもこれ一冊で使いこなせるようになります。
加えて、フリーダイヤルでは、顕微鏡の使い方や標本の作り方など、観察の進め方に関する疑問などへのサポートもあり、3年保証も付き安心です。
2つのLED照明によって、生物顕微鏡と反射顕微鏡の2通りの使い方ができる2Wayの顕微鏡です。
立体物と透過物観察の2WAY仕様「双眼顕微鏡」
双眼顕微鏡は、長時間の観察にも疲れないのがメリット。
理科に興味をもち始めた小学生からの学習用に最適で、高コスパなのも魅力。
立体物の観察、またはLED照明付きなので透過観察も可能な、2way仕様です。
接眼レンズの採用により、視野の隅々までクリアで広視野の像が得られます。
最高2000倍!初めての顕微鏡には、安いオールインワンセット
40~2000倍までの観察が可能ながら安い、高機能顕微鏡は子供用としてもおすすめ。
上下に2つのライトを備えているため、標本をよりよく観察でき、多種類の標本を観察できます。
広角接眼レンズなどの高機能ながら、コスパが良さが魅力。
「トイザらス」の子供用顕微鏡は、プロジェクター付き
トイザらス限定なので、おもちゃと思いきや機能は本格派。
接眼レンズは、高倍率用と低倍率用の2種類あり、40倍~1000倍まで6種類の倍率で観察ができます。
プロジェクター機能付きなので、標本をお部屋の壁や、ノートの上に映し出してじっくり観察できます。
お手頃価格なので、小学生のプレゼントにもおすすめ。
手作り顕微鏡キットなら「見える原理」がわかる
300倍の顕微鏡を自分で組み立てるセット。
一から作れば、顕微鏡のしくみや見える原理までを理解できます。
夏休みの自由研究も、プラス工作なら高評価が狙えるかも!
【幼児~小学生】ハンディ顕微鏡のおすすめ2選
ハンディタイプや、携帯型顕微鏡ならば、よりミクロの世界が身近に感じられます。
自由研究などが本格的に始まる前に、自然観察やハイキングに「ハンディ顕微鏡」を持って出かけてみるのもいいですね。
虫や花に興味を持ちだした幼児にも、ルーペ代わりになる、安全な携帯型顕微鏡をおすすめします。
携帯型顕微鏡を持って、自然観察へ!
小型ながら、透過型顕微鏡と落射型顕微鏡がひとつになったタイプ。
スマホを簡単に取り付けて、観察物を撮影することもできます。
100倍/150倍/200倍/250倍のクイックズーム付きで、価格も魅力。
大画面ハンディ顕微鏡で、ミクロをよりリアルに
高解像度の4インチスクリーンで、小さな被写体をリアルに再現。
最大倍率200倍で・LED付きで、お散歩や自然観察には十分な機能が備わっています。
220gなので、幼児でも持ち運びしやすく、操作が簡単な点もメリット。
4歳~におすすめ!人気の顕微鏡おもちゃ
顕微鏡は、とても優秀な知育玩具でもあります。
自然や身の回りの物に興味を持ち始めたら、観察する楽しさを知るために、ミクロの世界へ誘ってみてはいかがでしょうか?
知育玩具に最適なマイクロスコープ
算数系の知育玩具と言えば、「ラーニングリソーシズ」。
幼稚園児に興味を持ってもらうなら、こんなカラフルな顕微鏡がおすすめです。
大きなレンズや、大きめの調整ネジだから、子供でも扱いやすい!
8倍まで拡大可能で、観察物を照らすLEDライト付き。
トイサブ!(おもちゃのサブスク)でレンタルして、一躍子供のお気に入りおもちゃになりました。
サイエンス体験にぴったり!カメラ付き顕微鏡
カメラ機能付きの顕微鏡おもちゃは、トイカメラとしても優秀。
2インチの大画面で、対象物を拡大してみることができます。
双眼鏡も一体型なので、お散歩のお供にピッタリ。
トイザらス限定 子供顕微鏡は望遠鏡にも!
トイザらスオリジナルの1台2役のマイクロスコープは、幼児の顕微鏡入門におすすめ。
伸ばせば望遠鏡、縮めれば顕微鏡になります。
ポケットサイズの小型で安いのも魅力。
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